shiroxuma’s blog

東京のすみっこで楽しく暮らす20代OL(?)のブログ

個性と多様性とチームのこと

こんにちはしろくまです。THE RAMPAGEさんの新参ファンです。

多様性と個性が重視される世の中ですが、個性ってなんだろう?多様性と「和」って両立するの難しくない?と思っていました。

例えばなのですが、職場でたわいもない話をしているとき「子どものころに家族で海外旅行に行くのは普通のこと」と捉えている人がいました。私が所属している会社は(自分で言うのもなんですが)そこそこの規模の会社なので、まぁ上流階級で育った若手社員は少なくありません。一方で、私を含め一部の中流家庭で育った社員は「え……?」という反応をしてしまいました。この時思ったのは、多様性、多様性と声高に言うけれども、日々の職場を回していく点においてはむしろ均一な集団の方が円滑なコミュニケーションが行えるのでは?ということでした。

別のとき、この話を中央省庁勤めの友人にしました。その友人は「〇〇省は東大卒ばかり採用するから多様性が無い。そんなことでは癒着や内部不正につながる」と言っていました。でも民間人の私から見れば、東大卒でなかったとしても、やはり国家一種の試験に合格できるくらいにはhigh-educatedなひとたちなんでしょう、教育にリソースを割けるくらいには裕福な家庭出身なんでしょう、それって均一な集団ではないの?と思ってしまいました。一応やんわりと伝えると、私の疑問は正しいと認め、「多様性といっても切り口による。出身大学の多様性なのか、学歴(大卒・高卒……)の多様性なのか、はたまた性別の多様性なのか……」というようなことを言っていました。

 

THE RAMPAGEさんのファンを2か月ほどしています。知れば知るほど16人の個性が強くて多様な集団だと感じます。個性の例↓

そしてRAMPAGEのどこが好きなの?と聞かれれば、一番に挙げるのはその「個性」です。けれども、「歌とダンスのプロ」という切り口で見れば均一な集団なのだなぁ、とこの一件で気づいたのでした。

それでもやっぱりRAMPAGEにおける個性と互いへの尊重ってすごいなぁ、と思います。まずは互いの尊重の点について、自分の過去ツイをひっぱってきておきます。

彼らは芸能人、人気商売なので、他のメンバーの人気が増えればその分自分のファンが減るかもしれない。他メンバーを褒めてあげたり、助けてあげることはトヨタがホンダの車を宣伝するようなものだと思うんですよね。けど彼らは他のチームメンバーをきちんとリスペクトしていて、偉いなぁと思います。もちろん他のメンバーの人気が出て、RAMPAGE全体としても人気が上がれば、巡りめぐって自分にも利益があるかもしれません(トヨタとホンダの例で言えば、クルマ業界全体の売り上げが伸びれば、いつか自分の会社のクルマも買ってもらえるかもしれない)。けどそこまで考えてないんだろうなぁ、本心でリスペクトしているんだろうなぁ、と、短い間ですが見ていて思わされます。

劇場版プリレジェ(1作目の方)のメイキング映像で、樹さん慎さんがチームネクストの振り付けを考えて北人さんに教え、3人で劇中で披露するシーンがありました。北人さんはボーカルなのでダンスに苦手意識があるようですが、2人は馬鹿にすることなく「ちゃんと覚えられたじゃないですか」と励ましてあげていました。一方で休憩時間に北人さんが歌声を披露していて、樹さん慎さんも真似して歌うのですが、北人さんが「こうやって歌うんだよ」とお手本を見せて教えてあげる一幕もありました。それぞれの得意分野があり、かつ相手に優しく教えてあげる関係性はいいなぁと思います。実際、北人さんはデビューしてから今までご自身で努力されたのもあるでしょうけれど、他メンバーが支えてあげたおかげでとてもダンスが上達したなぁと思います(新参の感想です。。。)。

世の中には、ひとにものを教えるとき、「どうしてこんなことも分からないの?」と上から目線になってしまう人もいます。そこまでいかなくても(意地悪な気持ちでなくても)「できないこと」を馬鹿にする風潮ってあると思うので、(もう時代にそぐわない番組ですが、かつてTBSの番組で「やってTRY」という、若い女性に突然料理をさせて、いかにトンチンカンな調理をするかをスタジオのオジサンたちが嘲笑するという番組がありました)RAMPAGEさんの「相手をリスペクトして励ましてあげる」という姿勢は見習っていきたいです。

そこでRAMPAGEさんの、この団結力だったり相互尊重ってどこから生まれるんだろう、会社でも組織づくりの参考になるじゃないかと考えたり本を読んだりしていたんですけど、GOTR円盤の武者修行映像を見たら「これだけの苦労を16人で乗り越えてきたらそりゃ強いチームになるな」と思いました。会社でも武者修行しよう。いやあまりにも辛そうだからやめたげよう……。

 

いきなり話が変わりますが、BATTLE OF TOKYOプロジェクトで、RAMPAGE(ROWDY SHOGUN)は<「個」を大切に、「和」を乱すモノを排除する>と設定されています。そしてチーム名や一部メンバー名(五右衛門、如月、猿飛)が示すように和風の世界観を持っています。「個」と「和」で思い出したのが夏目漱石の『私の個人主義』でした。全文は青空文庫で公開されています。

www.aozora.gr.jp

全文はちょっと長いので、簡単にかいつまんで触れられる記事を貼っておきます。

diamond.jp

『私の個人主義』は明治から大正にかけての話ですが、最近の、つまり昭和平成の日本人も他人本位で生きている人が多かったと思います。私もそうです。それはそういう社会風潮だったからであり、他人本位だから悪で自己本位が善というわけでは無いと思っています。けれどもRAMPAGEさんを見ていると、個を持った、新しい時代の、令和の男の子達だなぁと思わされることが多々あります。

山活(#70)で、こんな会話がありました。※意訳してあります。実際の会話を是非聴いてください。みんなでEXILE TRIBE mobileに入ろう!月300円くらいだよ!

やましょーさん「男の人がネイルって、気持ち悪がらないでくださいね」

昂秀さん「そう思う人もいるのかな」

やましょーさん「人によるんじゃない?」

昂秀さん「自分の中の文化の違いですね」

こうやって、他人の個性を尊重できる(侵さない)のって、彼ら自身が自己本位で生きてるからなんだろうなぁと思っています。他人本位で生きてる人ほど、「自分は空気を読んで世間に合わせてるのに!お前も空気を読むべきだ!」って他人に強要してしまうんじゃないかな、と思います。

彼らのそういうところが素敵だな、すばらしいな、と思う一方で、私は他人本位で生きている人のことも否定する気は無いんです。というのも自分が他人本位で生きてきたし、個性や趣味なんて無いなと思っていたからです。

けれど、気づいたら生物・英語・文章を書くことの3つが個性と言うか趣味……になっていました。高校生の頃、選択授業で生物を取っていなかったのですが、気づけば生物学を扱う仕事についていました。英語はずっと苦手で、中1から高3まで殆どの定期テストで赤点を取っていました。周りの同級生は塾や英会話教室にお金をかけていてうらやましいなぁ、と思っていました。大学生になってから、学内の英会話カフェに顔を出したり、研究室の留学生と拙い英会話で意思疎通をはかったりして苦手意識が弱まりました。社会人になった今は自主的にオンライン英会話をしていて、英語の授業が嫌いすぎて腹痛を起こしていた中学時代からは考えられないなぁと思っています。文章を書くのは小学生の頃から苦手でした。夏休みの日記も読書感想文も、ネタがないから、何も感じないから、書くことがありませんでした。けど大人になってオタクになって、気づけばこんな長文お気持ちブログを書いたり二次創作で小説を書いたりしています。

こんな自分語りで何を言いたかったかと言うと、例えば学生さんで趣味を作るお金が無かったりして個性がないな、他人本位で生きているなと思ってもそれは悪いことではないし、気に病まないほうがいいということで、時間が経ったり環境が変われば個性が生まれることもあると私は思っています。

社会人になるとある程度お金は自由になるけれど、今度は時間が無くて大変だなと感じています。そんな中で自主的にMPCを新しい趣味にした龍さんは偉いなぁと思っています。趣味って子どもの頃から、外的要因で(親の影響だったり部活とか。例えば親が先進的なモノが好きだったのでパソコンが家にあって、とか、親のテニススクールに付き合わされて、とか)で始めることが多いと思うんですけど、龍さんはこのクソ忙しかったであろう2019~2020にかけて自主的に、しかも一定レベルになるまではファンに対して一切発言せずに続けていたの、カッコいいなあと思います。

カッコイイといえば海青さんですが、筋肉美を競うコンテストで優勝されたんですよね。

natalie.mu

昨今、中性的な男性がもてはやされたり、ジェンダーフリージェンダーレスであることが良しとされるような風潮があると感じています。もともとは「男らしさ・女らしさにとらわれずにその人らしく生きよう」が出発点だったと思うんですけど、気づいたら男も家事育児を絶対にすべきだ、女も専業主婦より一生一労働者であるべきだ、といった空気感が形成されてしまったように思います。けど令和の女の子だってピンクを好きでいていいと思うですよね。。。

そんな世の中なので、いわゆる昔ながらの「男らしさ」、筋肉美を売りにしている海青さんの個性も素敵だなぁと思いますし、周りのメンバーが応援に駆けつけたり歌番組のインタビューで優勝を話題にしてあげたりと、海青さんの個性を尊重している様子もすてきだなと思います。

 

個性的でありながらチームとしてまとまっているRAMPAGEさんが大好きで、考察したいなと思いながら『チームが機能するとはどういうことか』という本を読んでいます。

まだ1章までしか読めていないのですが、RAMPAGEさんは「実行するための組織」ではなく「学習するための組織」だなとつくづく感じています。最後まで読んでじっくり考察したら、またブログを書く予定です。

 

終わりだよ~